生きるって何?と疑問に感じていた子ども時代
子どもの頃から「生きる」ってなに?死んだらどこに行くのかな?と疑問に思っていた。
お天道様は存在し、何となく形の無いものこそ大切だと考えていた。
「いのち」や「からだ」に興味があったからか、周りに薦められて看護師となり、たまたま配属されたのは産婦人科。
たくさんの産前産後のお母さん、赤ちゃんと関わった。
今まで何も気づかなかったけれど、「生きててくれてありがとう」の言葉の重みを学んだ。
女性が命を宿し育むエネルギーの偉大さを知り、助産師になりなよ!と先輩に背中を押され助産師への道へ。
お産に夢中になって、お産のお手伝いがしたくて300件以上の分娩介助に携わった。
経験を積むほど出産はわからないことが多くて神秘的で美しい。そして本当に大切なことは教科書に載っていない。
女性が持つ力のエネルギーってなんて偉大なんだろう!
理想とはかけ離れた育児が始まる
そんな私が妊娠。
助産師だし。
知識があるから大丈夫!
と意気込んだ第1子出産。
しかーーーし!
産後は子どもが可愛いと思えないほど疲労困憊の日々。
毎晩夜泣きで常に寝不足状態。
どうやら真っ青な顔色だったらしい。
そんな事も気づかず、
身体を労わることなく過ごす。
ある日、あれ?手が動かない・・・
指を動かすと声を上げるほどの激痛が走る!
服のボタンも、オムツ交換もできない・・・。
両手は手術しないと治らない程の腱鞘炎(ばね指)になっていた。
きっと身体はSOSサインを出していたのかもしれない。
その後も子育てにモヤモヤ〜っとする日々
アドラー心理学を学んだり、
育児本を読みあさっても・・・
何でだろう、
うまくいかない!!!
子どもの泣き声が自分を責めているように聞こえて辛い。
目標を高く掲げていたのか
現実は思い描いた母親像とは遠くかけ離れ
勝手に落ち込む。
SNSの中のお母さんは
眩しいほどキラキラして見える。
ああ、私は母親に向いていないのかも。
当時の自分を抱きしめてあげたい
どうしてうまくいかないんだろう
原因ばかり探していた。
出来ない・わからない・自信がない・・・
無い無い星人になっていた。
当時の自分に教えてあげたい。
「それはね、お母さんがまだ元気じゃないからだよ」
負のスパイラルで
食欲もなく
きっと栄養失調を起こしていたのだろう。
楽しむ余裕なんてなく
毎日が精一杯。
まずは思考を変えてみよう。
毎日子どもを
精一杯の愛でギュー!って抱きしめることができてる。
精一杯の愛で授乳できてる。
精一杯の愛で声をかけることができてる。
そして今日、小さな命を守ることができた。
もっと甘えても、頼ってもいい。
自分のための時間を作っていい。
出来ないことは恥ずかしいことじゃない。
あれは、産後うつだったかも・・・
と気づいたのは仕事復帰してからだったかな。
環境に恵まれても産後うつになる
妊産婦の死因1位は自死。
救える命を救いたい!
産後うつの多くは自分では気づく事ができない。
なぜなら
「お母さん」というプレッシャーを背負いながら、
目の前にいる赤ちゃんを守ることで必死だから。
「お母さんではない自分」に戻れないけど
「女性としての楽しみ」は作ることができる!
お母さんの幸せは子どもの幸せ。
お母さんが元気になれば
自然と家庭も
元気になっていくと確信した。
あ母さんを応援したくて
お産を取り扱っていない、つばさ助産院を2023年5月開業♪